「INKHEART」ドイツの児童文学作家コルネーリア・フンケの「魔法の声」の映画化です。
モーは本の登場人物を現実世界に呼び出せるという魔法のような声を持っていた。娘のメギーがまだ小さい頃、いつものように物語をとても感情を込めて読んでいると、その本の登場人物が現れて、メギーの母親を本の世界へ連れて行ってしまった。オフィシャルサイトは
こちらどうぞ。
児童文学という枠ですが、面白そうなので読んでみたのが「魔法の文字」の方。
以下、感想、好み入ってますので(注)
ハリーポッターやナルニアと比べてしまうのもなんですが、全体に物足りなさを感じたのはもうすでにそういう年齢ではないからか、
私としてなもう少し捻った?伏線ぽい?偶然ではない展開を期待していましたので、もっと子供の頃に読んだら面白かったかも、と思いました。が…
ナルニアも十分児童文学ですが、大きな違いは「ナルニア」に書かれているシチュエーションは極々最小限に停めているという事、
これは作家のC.S ルイスが読み手(子供)の想像力を無限に広げさせるため、ということらしいです。
たしかにほんの僅かな挿絵をもとにあれこれ想像出来るのは楽しいなと感じます。
岩の形や、城へ続く道の幅とか、でこぼこ具合とかそんな細かい物までも。
でもそれは多分ストーリーが面白いからこそで、余計なシチュエーションがなくても勝手に想像出来てしまうと思います。
「inkheart」は作家のコルネーリアがもともと本の挿絵を描いていたそうですので、物語の世界がきちんと出来上がっているし、作家自身もそのような背景を楽しんで欲しいということなのでしょう。
なので子供には凄くわかりやすく入りやすい作品なのかな?と。
こういう発想はファンタジーとしてはベースだと思うので、
ちょっと工夫をしないとありきたりな話になってしまうんじゃないでしょうか、と
エラそうに思ってしまいました。なんだろ…読んだ事ないのに読んだ事あるような感じがした、キャラクターとかが斬新じゃないのかな…?
空想ではなく、すでに妄想しか出来ない私には別の意味で物足りなかったのか?ともう少し刺激の欲しかった一冊でした。腐女な私には…ですから。
映画は面白そうです。
ブレンダン・フレイザーってこんなんおおよそ普通の人ではない役ばっかりのイメージがありますが、原始人とかタイムトラベラーとかジャングルの人とか…???
でも「ハムナプトラ」シリーズ、けっこう好きです。
「inkheart」は来年秋に公開ですが、いろいろ問題ありで公開が長引いたそうですが、
ディズニーの「ベッドタイム・ストーリー」に先を越されたという感じです。
こちらも寝る前の読み聞かせの話ですが、
子供に語ったメチャクチャな童話が翌日とんでもない<現実>となってしまう、
アダム・サンドラー主演なのでコメディーです。
どうだろ、ディズニーのファンタジーって好き嫌いがあるから。
ちなみにナルニアはディズニーですが、監督のアンドリュー・アダムソンは「シュレック」の監督でもある訳で、「シュレック」の中でディズニーをあれだけ皮肉ったにもかかわらず、見事にナルニア創っちゃってましたね。ブラボー。